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IR MESSAGE エクス・テインメント(エンタメ顧客体験価値)ビジネスの更なる加速へ

当社は、2022年1月より持株会社体制へ移行し、商号を「株式会社CLホールディングス」に変更しました。また、同じく2022年1月より、国際財務報告基準(IFRS)の任意適用と株式会社CDGの連結子会社化を開始しました。CLホールディングスを持株会社として、そこにレッグスやCDGを始めとした各事業子会社が傘下に入るグループ体制となっています。2023年1月からは、各事業子会社の代表が、ホールディングスの取締役・執行役員を兼任する体制をスタートし、同時に、主要事業子会社であるレッグスの代表取締役社長を私から山下に交代しました。ガバナンスの強化および経営効率の向上を進めつつ、グループの求心力を高め、事業シナジーの創出を加速させる狙いです。これらによって、引き続き「エクス・テインメント」市場(注1)の拡大を急ぐとともに、次世代を担う経営人財の創出を進めていきます。

2022年12月期のCLホールディングスの通期連結業績については、カフェ物販(飲食売上を含む)が好調に推移したものの、おもに前期に大きな影響のあったビックコンテンツの需要縮小等の影響により、流通顧客向けプレミアムが不調だったことで、「エクス・テインメントサービス」が減収となりました。一方で「プロモーションサービス」は、おもにエンタメ顧客向けOEMが好調に推移したことにより、増収となりました。これらによって売上収益に関しては、前期比で増収となったものの、営業利益に関しては、おもに販売費及び一般管理費において、人材強化の為の業務委託費用およびデジタル化推進の為のシステム関連費用等の増加があったことにより、前期比で減益となりました。引き続き増収を狙うのはもちろんのこと、収益性の改善に向け、全社員一丸となり最大限の努力を重ねてまいります。

次に、エクス・テインメントビジネスの進捗についてですが、基本戦略の1つであるプラットフォーム(注2)の拡大においては、ドラッグストアの開拓と深掘りが一段と進むとともに、自社モール型EC「AniBOX」での商品販売がスタートしました。また、テーマカフェ専業の合弁会社エルティーアールが本格稼働を開始し、中国上海においても、日本のIPコンテンツを活用したテーマカフェやポップアップショップが開催されました。商品・サービスの拡大においては、デジタル商品であるNFTの発行・販売を本格的に始めるとともに、フィギュア製作に強みを持つ株式会社デザインココと、合弁会社エルココを設立しました。また、プロモーションサービスにおいては、顧客のサプライチェーンに入り込み、業務を継続的に受託する形式のストック型プロモーションサービスであるBPO(注3)サービスが好調に推移しており、今後の更なる拡大に大きな可能性を感じています。

CLグループの中期経営方針としては、「さらなる機能連携・機能強化で、エクス・テインメント市場を拡大する」を掲げています。レッグスとCDG2社の機能連携・機能強化をさらに進め、グループシナジーを創出することは、当社グループにおける喫緊の課題と捉えています。そしてエクス・テインメントビジネスの基本戦略である、プラットフォーム、商品・サービス、エンタメコンテンツの3つの拡大を掛け合わせ、引き続き中長期的に1番機会があるエクス・テインメント市場の拡大を進めていく考えです。また、同時に、投資の機会を積極的に捉えていき、今後も継続して安定的かつレバレッジの効いた成長を実現していきます。

当社は、創業以来、人間として大切なこと、正しいことを判断の基軸にした会社経営、つまり理念を経営の中心に据えた理念型経営を行っております。その中で、人財や組織に関する改革も継続して行っており、2022年には、「グループ経営理念」とグループの行動指針となる「CLフィロソフィ」がグループの役員・社員によって策定されました。この理念やフィロソフィに基づき、グループ合同での理念教育を始めとした各種制度の検討を行っています。ESGにつきましては、レッグス・CDGにおいてSDGs委員会を中心にサステナビリティ方針を策定し、環境・社会価値創出に関する具体的な取り組みを開始するとともに、コンプライアンス・ガバナンス委員会の設置などの取り組みが進みました。引き続き、環境、社会性やガバナンスに十分に配慮しながら、地方も含めた日本全国の小売業や店舗を元気に、そして消費を増やしていくのはもちろんのこと、買い物をより楽しくして、消費者の方々の笑顔を増やしていきます。

当社グループは中長期を見据え、事業、組織・体制いずれの面でも以前より強い企業集団に生まれ変わるため、構造改革を進めており、現在その真っただ中にあります。当社グループを取り巻く環境は、激動の時代を迎えておりますが、そういった先の見えない時代にこそ、理念やフィロソフィを指針・基準とした経営を推進していくとともに、新たなことに果敢に挑戦していくことで、株主の皆様と一体となって夢を実現する会社になれるよう日々邁進していきます。

(注1)マーケティング市場・エンタメコンテンツ市場・物販市場にまたがる領域のこと。
(注2)流通等のクライアントが展開している国内外に広がる店舗(売り場)網のこと。
(注3)Business Process Outsourcingの略語で、クライアントの業務(マーケティング業務や調達業務)およびそのプロセスを継続的に受託するサービスのこと。

  • 株式会社CLホールディングス
    代表取締役社長
  • 内川 淳一郎

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